山田 京子

待つ勇気

4月18日に、市民ネットワーク・のだ主催の、講演会がありはるばる野田に出かけてきました。
マスコミにもよく登場なさる香山リカさん(精神科医)のお話でした。

「精神科医から見た現代社会」というタイトルで、診察室から見える現代人の特徴をよく分析したお話でした。

便利な世の中になれば、ストレスは減るはずなのに、心の病が増えている。
自己責任、危機管理、成果主義(結果を出せ)、など、元気とやる気のある人、そして情報を持っている人にとっては快適な暮らしができるが、結果が出せない人もある。努力不足ではなく、たまたま運やタイミングが悪いだけという人にも自己責任を押し付けている社会の雰囲気がある。

それは、わずらわしさを生活の中からそぎ落としてきた結果。
それは悪いこととは思わないが、無理があった。

誰にも相談できない人は、駆け込むように精神科へ来るが、病状よりも、たとえば借金の返済など生活課題の解決を急ぐべき人が多い。

絶対病気にならないなどという人生や社会はないのだから、もうちょっと、人と人の関係のわずらわしさを引き受けることが必要ではないか。

やってみて合わなかったら戻ってみる、誰かに弱みを見せて、頼ってみることが必要ではないか。

最近の若い人は、待たなくてもよくなって(ネットの普及などで)ストレスが減るはずが逆に、「待てない」という病気になっている。

すぐに結果を求めるが、あいまいなまま待ってみる、判断保留で待ってみる、そんな勇気を失ってはいけない。

というようなお話を聞きました。
これからの時代のテーマは、「待つ勇気」かもしれません。
あれこれ | - | -
PROFILE
CATEGORIES
NEW ENTRIES
ARCHIVES
OTHER