伊勢市視察報告
伊勢市における「全市博物館構想」について視察hしてきましたので報告します。
目的:
千葉市で現在検討中の博物館ネットワークについて、その参考とした伊勢市の「全市博物館構想」について事業開始に至った経緯と現状及び展望について伺い、本市の参考にする。
市の現況:
平成17年、1市2町1村で合併。
人口13万人。人口は減少傾向。年間予算400〜500億円。
お伊勢さんに関わる年中行事も多く、民族行事に市長が出席することもある程度大目に見られている。
毎年800万人の観光客がある。
事業実施の背景:
お伊勢さんという地域資源があるが下宮と内宮の存在が大きく、他の資源への意識が薄い。20年に一度の遷宮の際は注目度が高いが、それ以外は関心も低くなる傾向にある。おかげ横丁やおはらい町は多くの人が来てにぎわっているが、それ以外のところはあまり注目されていない。
市域の60%が神官林で、開発ができないし、人がはいれない状況。(税金も入ってこない)
本構想は合併前の平成16年度から取り組んできたもので、平成20年度にできあがった。
市の博物館は、真珠会館の跡施設を利用して郷土博物館としていたが、学芸員はおらず非常勤職員のみで運営していた。耐震問題などで現在閉鎖中。
市民は古文書講座などには参加するが学んでそれきりになっており、市民の力を生かせないかと考えている。
事業の目的:
市全域に広がる文化資産を有効活用し、訪れた人がいろいろな文化と触れ合えるような文化的まちづくりを目指す。
事業の内容:
一般的な博物館以外の美しい自然や町並み、祭りや伝統の技といった文化資産をふくめて伊勢市全体を大きな博物館としてとらえ、自然・文化資産などを相互に連携させて有効活用を図る「全市博物館」の考え方を取り入れた。
■具体的施策として、
1. 文化資産に関する情報の収集・整理(博物館・伝統工芸・町並みといった多様な地域資源を博物館というキーワードでつないでみていこう。まちなみ博物館をつくりたい)をおこなう。
2. 伊勢まるごと博物館ネットワーク会議を開催し、連携、情報の整理、発信(既存の博物館間でネットワークを作ろう)をする。
3. ボランティア学芸員や案内人を養成し、市民が主人公となって地域の文化資産を発掘・収集・展示する(伊勢びとを育てたい)。
■昨年と今年の取り組み
推進母体となる「伊勢まるごと博物館ネットワーク会議」を発足させ、構想推進の方向性について検討を重ねた。また、「広報いせ」を活用して市内の博物館をシリーズで紹介し、市民が博物館へ来て楽しめるよう企画展示・まち歩き・各種講座などを企画した。
成果:
ネットワーク会議は月1回開催で、委員は無報酬だが、大変熱心に協議してくれている。これまで博物館同士で集まることがなかったため、情報交換できることについて高く評価されている。その集大成としてマップ(伊勢まるごと博物館)を作った。
課題
毎月広報で博物館を紹介し、体験講座などを企画しているが、参加者がなかなか集まらない。
担当職員は3人で人手が足りない。市には学芸員が4人しかおらず、遺跡の発掘など他の業務もあって本事業に関われない。
まちづくりでは先行して市民活動が進んでおり、すでに飽きた感がある。盛り上がった市民活動を今後どう継続させていくかが課題で、今後その方向性を探る必要がある
感想:
千葉市と比べ歴史的・文化的遺産が豊富にありうらやましい限りだが、町に住む人にとってはその価値があまり感じられないようだ。
目的が観光振興なのか文化振興なのかはっきりしないが、教育委員会としては、人を育てることを第一にしているということで、時間をかけて取り組んでいくという姿勢は大切であると思った。
商店街まるごと博物館や、伊勢まちかど博物館など市民による活動が以前から活発に行われており、自立した市民の動きは高く評価されるものと考える。一方で行政が動き出すのが少々遅かったように思われ、市の博物館がない町で、市民の活動を市としてもっと評価してもよいのではないかと感じた。
市として参考になったこと:
博物館同士の情報交換の場を作ることにより、連携の可能性やアイデアが生まれることが確認された。
千葉市においては現在進めようとしている科学都市戦略においても博物館ネットワークの考え方は生かされるのではないだろうか。さまざまな主体とネットワーク化することが新たな可能性を生むことと思われる。
目的:
千葉市で現在検討中の博物館ネットワークについて、その参考とした伊勢市の「全市博物館構想」について事業開始に至った経緯と現状及び展望について伺い、本市の参考にする。
市の現況:
平成17年、1市2町1村で合併。
人口13万人。人口は減少傾向。年間予算400〜500億円。
お伊勢さんに関わる年中行事も多く、民族行事に市長が出席することもある程度大目に見られている。
毎年800万人の観光客がある。
事業実施の背景:
お伊勢さんという地域資源があるが下宮と内宮の存在が大きく、他の資源への意識が薄い。20年に一度の遷宮の際は注目度が高いが、それ以外は関心も低くなる傾向にある。おかげ横丁やおはらい町は多くの人が来てにぎわっているが、それ以外のところはあまり注目されていない。
市域の60%が神官林で、開発ができないし、人がはいれない状況。(税金も入ってこない)
本構想は合併前の平成16年度から取り組んできたもので、平成20年度にできあがった。
市の博物館は、真珠会館の跡施設を利用して郷土博物館としていたが、学芸員はおらず非常勤職員のみで運営していた。耐震問題などで現在閉鎖中。
市民は古文書講座などには参加するが学んでそれきりになっており、市民の力を生かせないかと考えている。
事業の目的:
市全域に広がる文化資産を有効活用し、訪れた人がいろいろな文化と触れ合えるような文化的まちづくりを目指す。
事業の内容:
一般的な博物館以外の美しい自然や町並み、祭りや伝統の技といった文化資産をふくめて伊勢市全体を大きな博物館としてとらえ、自然・文化資産などを相互に連携させて有効活用を図る「全市博物館」の考え方を取り入れた。
■具体的施策として、
1. 文化資産に関する情報の収集・整理(博物館・伝統工芸・町並みといった多様な地域資源を博物館というキーワードでつないでみていこう。まちなみ博物館をつくりたい)をおこなう。
2. 伊勢まるごと博物館ネットワーク会議を開催し、連携、情報の整理、発信(既存の博物館間でネットワークを作ろう)をする。
3. ボランティア学芸員や案内人を養成し、市民が主人公となって地域の文化資産を発掘・収集・展示する(伊勢びとを育てたい)。
■昨年と今年の取り組み
推進母体となる「伊勢まるごと博物館ネットワーク会議」を発足させ、構想推進の方向性について検討を重ねた。また、「広報いせ」を活用して市内の博物館をシリーズで紹介し、市民が博物館へ来て楽しめるよう企画展示・まち歩き・各種講座などを企画した。
成果:
ネットワーク会議は月1回開催で、委員は無報酬だが、大変熱心に協議してくれている。これまで博物館同士で集まることがなかったため、情報交換できることについて高く評価されている。その集大成としてマップ(伊勢まるごと博物館)を作った。
課題
毎月広報で博物館を紹介し、体験講座などを企画しているが、参加者がなかなか集まらない。
担当職員は3人で人手が足りない。市には学芸員が4人しかおらず、遺跡の発掘など他の業務もあって本事業に関われない。
まちづくりでは先行して市民活動が進んでおり、すでに飽きた感がある。盛り上がった市民活動を今後どう継続させていくかが課題で、今後その方向性を探る必要がある
感想:
千葉市と比べ歴史的・文化的遺産が豊富にありうらやましい限りだが、町に住む人にとってはその価値があまり感じられないようだ。
目的が観光振興なのか文化振興なのかはっきりしないが、教育委員会としては、人を育てることを第一にしているということで、時間をかけて取り組んでいくという姿勢は大切であると思った。
商店街まるごと博物館や、伊勢まちかど博物館など市民による活動が以前から活発に行われており、自立した市民の動きは高く評価されるものと考える。一方で行政が動き出すのが少々遅かったように思われ、市の博物館がない町で、市民の活動を市としてもっと評価してもよいのではないかと感じた。
市として参考になったこと:
博物館同士の情報交換の場を作ることにより、連携の可能性やアイデアが生まれることが確認された。
千葉市においては現在進めようとしている科学都市戦略においても博物館ネットワークの考え方は生かされるのではないだろうか。さまざまな主体とネットワーク化することが新たな可能性を生むことと思われる。
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